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ものづくりを考える(5)

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少し前になりますが、ランニングをしていたら風の匂いに違和感を感じました。ここ福井では4~5月田植えシーズンを迎え、掘り起こされた土壌に用水路からの水が引き込まれ、湿った粘土質の土の香りがします。子供のころからこの香りで季節を感じてきました。しかしその香りに違和感を感じ、顔をあげると黄金の麦畑の多さに改めて気が付きます。

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さながら秋の風景。そして違和感を感じた香りは、刈り取られた麦わらの匂いで、ちょうど秋の田の稲刈りシーズンの香りに良く似ていたからです。

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水田の奥に見えるのが麦 農業も変革の時代を迎えていることを実感します。

100年続いている醤油屋もずっと味を変えずに来たわけではないという話を聞いた事があります。その時代のニーズに対応し、柔軟に変化を重ねたから今も続いているというものでしたが、我々の業界も同じです。ものづくりをただの仕事と捉えず強みと捉え、何が出来るか発想し独自にクリエイトしていく時代だと考えています。

環境の変化に柔軟に対応し、翼を持った翼竜だけが生き残ったという説にも共通しますが、逆に言うと「変化に対応できないと生き残れない」とちょっと怖い解釈も出来ます。そしてその変化のタイミングは「そろそろですよ。」「ハイ、今ですよ!」などと誰も教えてはくれないのです。ただ漫然と時間だけが過ぎてゆきます。

 

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