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生地検査所の見学

 

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破裂(生地の破れ)検査機
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生地など様々な製品素材の摩擦試験中。

製品化して発売するに当たり、必ず行われる検査のほんの一部です。物理的な検査が行われている現場を見学させて頂いた事により、具体的に把握出来て理解力が増しました。厳しい検査基準をパスすることこそが購入して頂く顧客の立場に立った“良いもの”を提供させて戴くという事の裏付けになっているのだと感じます。

ものづくりを考える(5)
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少し前になりますが、ランニングをしていたら風の匂いに違和感を感じました。ここ福井では4~5月田植えシーズンを迎え、掘り起こされた土壌に用水路からの水が引き込まれ、湿った粘土質の土の香りがします。子供のころからこの香りで季節を感じてきました。しかしその香りに違和感を感じ、顔をあげると黄金の麦畑の多さに改めて気が付きます。
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さながら秋の風景。そして違和感を感じた香りは、刈り取られた麦わらの匂いで、ちょうど秋の田の稲刈りシーズンの香りに良く似ていたからです。
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水田の奥に見えるのが麦 農業も変革の時代を迎えていることを実感します。

100年続いている醤油屋もずっと味を変えずに来たわけではないという話を聞いた事があります。その時代のニーズに対応し、柔軟に変化を重ねたから今も続いているというものでしたが、我々の業界も同じです。ものづくりをただの仕事と捉えず強みと捉え、何が出来るか発想し独自にクリエイトしていく時代だと考えています。

環境の変化に柔軟に対応し、翼を持った翼竜だけが生き残ったという説にも共通しますが、逆に言うと「変化に対応できないと生き残れない」とちょっと怖い解釈も出来ます。そしてその変化のタイミングは「そろそろですよ。」「ハイ、今ですよ!」などと誰も教えてはくれないのです。ただ漫然と時間だけが過ぎてゆきます。

 

2016.05.26
支えられています

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編み立て現場では、ベテラン力に支えられています。今までは2人ですべてをこなしていましたが、4人になって作業効率が上がったのはむろんですが、品質向上にもお力添え戴いてます。移転先の工場も明るく元気な職場にし、雇用させて戴いている方々が弊社を誇りに感じて頂けるような会社づくりを目標にします。

2016.05.23
ショップチャンネルにて最終打ち合わせ

DSC_0709 ショップチャンネルにてスタジオ見学、オンエアーレクチャー、番組キャストとの打ち合わせに行って来ました。後は“自主練”を繰り返し当日の生放送に備えようと思います。 どうなることか…

2016.05.23
MIYAKE ISSEY展 「三宅一生」の仕事 行ってきました
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三宅氏が活動を開始した1970年から現在に至る仕事を紹介する大規模な展示会でした。

数百点のふくをテーマに沿って紹介されていました。会場に入ると「ガッコン、ガッコン」という音に驚かされます。何とプリーツ加工機を持ちこんでプリーツ加工の実演をしている為でした!

三宅氏の創り出した服のデザインの楽しさや可能性に触れる事が出来ました。

 

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会場は六本木の国立新美術館

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ものづくりを考える(4)

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「安全圏に身を置きながら、本気で何事かに取り組むことはできない」ミドリムシで有名な㈱ユウグレナ代表取締役 出雲氏の言葉です。『リスクを取り、自分をあえて厳しい状況におくことで、不退転の覚悟で挑戦する勇気が湧く』とゆうことを表しているものです。生産量を増やして会社としての売上げを伸ばしたい。これまで培った技術と経験を生かし、どこにもないレース生地を作りたい。そして繊維のまち福井を継承して欲しい。その考えを実行に移すと、工場移転も含めた設備投資という大きな分岐点に立つことになります。そしてほんの少し安全圏から出ようとしただけで客観的(批判的)意見や、批評じみた事を聞かされたり、会社(私自身)や会社を取り巻く環境や業界視点で主観的に評価をされたりと、予想以上の強風にさらされる破目になりました。元の安全圏に戻る事もよぎらなかったと言えば嘘になりますし、状況的に最初から不可能な事だったのかもと何度も落胆したりもしました。そんな中で『不退転』の言葉を自然と口にするようになり、口にすることでより強固なものにもなっていきました。そして持ち前のポジティブさで今現在、更に一歩進んだことを実感しています。「リスクは出来るだけ避けるべき」という考えは間違えでは有りません。しかし時には重要な決断に際し、特にビジネスにおいてはあえてリスクを取る強い意志と精神力が必要な時がある事を忘れてはいけません。

2016.01.28
先染め糸を使って作るカモフラレース生地

レース生地でカモフラ柄を編めないかトライしてみました。一般的な迷彩色(カモフラージュカラー)と言えば最低でも3~4色使われていますが、無地のレース生地に染色加工だけでそれだけの配色はかなり難しいです。そこで考えたのが“初めから染まっている”先染め糸を使う事でした。また隠ぺい力の強いブラックやディープカラーをチョイスすることにより、その後の別の色での染色加工でも影響されにくいだろうと考えました。そして選んだのは写真左:チャコールグレー 右:ダークブラウン 写真中央の普通の綿糸と比較して下さい。

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①先染め糸を柄棒に整経し機上で結び替えていきます。
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②セットが完了。データを入力していよいよ編み立てスタート。

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③普通の綿糸で編み立てた状態のカモフラ柄。アップにしても何だかよく分からない柄ですが…
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④分かりやすい様に徐々に先染め糸が入ってくる様子を撮っています。何となくカモフラっぽくなってきまた。

DSC_0545⑤先染め糸の割合を替えて各色共それぞれ2パターンの表情を持ったカモフラジュレースが出来ました。この後ふんわりタッチの生地にしたかったので起毛処理を施し、染色(堅牢度の高い反応染め)とシルクプロテイン加工をします。

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カモフラージュのレースストールにしました。プリントではなく糸で柄表現をしているので、流行りのカモフラージュデザインも品があり、落ち着いた雰囲気の仕上がりになっています。付け心地も起毛のソフト感にシルクプロテイン加工がプラスされ高級感があります。是非二枚目三枚目のストールアイテムとしてご活用下さい。

※商品は男女兼用タイプです。自社HPでの販売を考えておりますが、商談予定も入っている為 販売方法は後日連絡させて頂きます。あともうしばらくお待ち下さい。

 

 

モノづくりを考える(3)

 

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統計的に…とはいえ少しばかり大ざっぱな話だとは思うが、意外と理解できる記事内容だったのでまずは冒頭に紹介します。現在日本国内にある(各種)製造・生産機械を人の年齢に置き換えたらというもので、1980年代は16~19歳。それから日本産業の成長期を支えたそれらの機械は、現在60歳代後半だと推測するものでした。ほぼ労働年齢を超えています。

このことを当社を取り巻くアウターレース工場界を見てみるとなるほどうなずけます。当社もそうであるがほとんどが20年以上前に導入した編機をメンテナンスを繰り返し使っています。古い機械だけに他には出来ないオンリーワンのものづくりが出来るのならまだしも、そうでもない上、最悪な事に製造メーカー自体サービスを終了しようとしています。しかしこれが日本の我々零細企業の現状であります。

一方、海外に目を向けると中国をはじめ、新興国でも最新の稼働方式を搭載した編機で簡単にものを作ってきます。発想やデザインはすぐに真似は出来なくても、ものとして手に取れる状態ならいくらでもコピー可能です。逆にいえば簡単にいくらでもコピー出来るのならば発想や開発をせず、流行っているものだけ作ればいいのですから楽です。むしろ二番手のほうが有利だったりもしますから。

とはいえ、これだけ世界経済のグローバル化が進み、遠く海外の出来事や動向がクイックに為替や株価に反映されてしまう様な時代です。国政が考える様な設備投資や賃上げは、たとえ大企業でも慎重にならざるを得ないこともわかります。それだけ今の環境を一過性のものかも知れないと注視する状態が未だ続いているということだと思います。しかしこのような保守的な状態が慢性化したりすることによるこれから起こりうる問題も考える必要があります。

自身の経営に落として考えてみます。投資をなるべく控えて古い機械を継続して使い蓄えを増やし備える…自分はそれでいいかも知れません。しかし将来的にはどうなのだろう? もしかしたら環境的な不安を理由に次の世代の人たちに、もっと大きな不安を押しつけてはいないだろうか。新しいチャンスを掴む機会すら無くそうとしているのではないでしょうか。強い危機感を覚えます。

先般 アフリカでワクチン開発で成功しノーベル賞を受賞された大村氏がこんな事を言っています。「(人が人生を終えるにあたり)お金を残すのは下、仕事を残すのは中、人を残すのが上」と。人生折り返し地点を過ぎてからまた少し走った今 会社経営を通して達成したい目標の一つは、この仕事をもっともっと魅力的にして次の世代に継承してもらうこと。そう考えると今努力する事の重要性に気付きます。そしてこの努力が5年後10年後に大きな差になることは間違いありません。

そんな日々の思いや努力の連続が、大村氏の「生きる」ではなく「生き切る」ということなのかも知れないですね。

 

 

2015.11.08
手作りでおしゃれを楽しむ

DSC_0389    モダン和装  森川嘉子 作DSC_0394    DSC_0391

 

ロングライフデザイン

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先日 鯖江文化の館でありました特別講座に行ってきました。

「地域とロングライフデザイン」 講師:D&DEPARTMENT代表 相馬氏

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会場には昭和時代から使われている陶器の越前そばの器

打ち刃物・ブロック(子供向け玩具)・和ろうそく・水ようかんの箱

など福井の地で永く親しまれているものばかりです。

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「ローヤルさわやか」

当社と同じ福井市上野本町で作られています。

講座テーマでもあります「永く親しまれているデザインのもの」について考えさせられました。

そこには安全性、機能性、デザイン性の他 修理可能なものであるか、

計画生産性(売れすぎても作り過ぎない)

作り手の継続意志(または継続可能な経済状況を生める適正価格かどうか)

などの背景的条件を整える必要があることを学びました。

そこでわたしの持ち物のなかでロングライフデザインを探してみたところ

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有りました!レッドウィングのアイリッシュセッター。

かれこれ23年大切に履き続けています。

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しかも靴底の減りが気になり、最近ソール交換したばかり。

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本革のいい感じのユーズド感に靴底の清潔感がプラスされ、また違った佇まいになりました。

日本製では有りませんが、これも立派なロングライフデザインですよね。

D&DEPARTMENTでも捨てられる服に後加工を施しリメイクして販売している

事例が紹介されていました。

しかし服もそういった経緯で再販売できるものもあれば、ただの繊維くず

としてでしか扱われないものもたくさん有ります。

当社も作り手としての立場から改めて考え直しても、手にした人が末永く愛用して頂ける

そんなものを作っていきたいと考えます。